例年通り、年明け1月11日(金曜日)から13日(日曜日)に掛けて、第26回目となる“TOKYO AUTO SALON 2008
with NAPAC”が千葉幕張メッセで開催された。今年も西、中、東の3館を利用して、カーメーカーを筆頭にチューナー、ショップ、そして我々のような部品メーカー等が出展、事務局からは330弱の企業・団体からの出展と報告された。また、入場者は初日11日(金曜日)が47,629人、二日目12日(土曜日)は雨ながら87,267人、最終日13日(日曜日)は昨年より1,100人も多い114,236人を記録し、三日間を通しては249,132人(前年比99.8%)とほぼ前年同様であり、まだまだカスタマイズに興味を抱くユーザーが健在であることを証明した。
ショーの内容としては、昨年10月に開催された東京モーターショーにおいて、肝いりで発表されたGT-Rを中心とした出展を含め、同様に昨年発売のランサーエボリューションX、インプレッサ等、スポーツ・走り系のクルマ及びそのカスタマイズ商品が中心的であった。
GT-R等は純正でも20インチを奢られた足周りをもつクルマでありながら、チューニングを中心とする出展者においては、既にオリジナルホイールを製作・装着(当社もGTC01
Evolution 20インチを出品・装着)をしての展示をしており、何でもそうであるが、こういったQuickな開発・Actionを取って行かなければ、成長著しい中国やアジアメーカーに先を越されてしまうと、つくづく思った次第。
また、イベントとして例年のカスタムカーコンテスト(我々のGTC01を履く、RE雨宮のSuper GReddy IIIがチューニング部門のグランプリに輝き、この後開催される各地でのオートサロンに出展される)、加えて今年は特設ステージで人気のD1のデモンストレーション走行が催され、ユーザーを楽しませてくれていた。ビルが林立する都会で、迫力満点のD1の走り、音を実感できたユーザーにとっては最高の時間を得られたのではと、思う。
数年前にはMINI・VAN系或いはVIP系のカスタマイズが会場全体を席巻していた事が記憶に新しいが、一昨年あたりから徐々に減り始め、今年は前述のごとく昨年の新車発表に助長された為か、その傾向は一気に強まったように感じた。アフター業界としては、ここ数年の盛り上がりに欠けるどころか売上減少・低迷傾向に歯止めが掛からない状況には、お金を掛けてカスタマイズするMINI・VAN、VIP系の減少はあまり好ましく無い状況である。
昨年の東京モーターショーにも見て取れたように、時代は環境、Ecoである。しかし、クルマの機能を楽しみたいユーザー、自分だけのオシャレ(カスタマイズ)を楽しみたいユーザーはまだまだ健在であり、これらのユーザーが喜んでくれる商材の開発・提供をもっと積極的にして、市況を盛り上げることの必要性を痛切に感じたショーでもあった。
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