去る10月21日、富士スピードウェイで開催された第7戦をもって今季のD1GPは、そのシーズンを終了した。
タイトル争いのかかった、その最終戦でENKEIユーザーであり昨年のチャンピオンである「支配人」こと「YUKE’Sクスコ
チームオレンジ ランサー with ORC」を駆る熊久保信重選手が多くの観客を魅了した。
ここまで今季優勝1回、シリーズポイント2位で迎えた最終戦。逆転での2年連続シリーズチャンピオン獲得に僅かな希望を持って臨むと、通算ポイントで圧倒的優位に立っていたライバルが、なんと追走1回戦で敗退の波乱。これで熊久保選手は決勝戦まで勝ち上がれば逆転チャンピオンが決定する状況となり、プレッシャーのかかる中、強い精神力で勝ち上がって行く。しかし、奇しくも旧友との対決となった準決勝、ここで力尽き結果は3位。年間ポイントでは実に僅か1ポイント差でチャンピオンを逃す事になったが、この日最高に観客を盛り上げたのは、他ではない熊久保選手が駆るオレンジ色のランエボだったはずである。
そしてチームオレンジ、もう一台のENKEIユーザーが「YUKE’S CUSUCO
インプレッサ with ADVAN」を駆る末永直登選手だ。今季の追走進出は2回に終わっているが、珍しい2ドアクーペのGC8インプレッサをベースにしたマシンは軽量・ハイパワーでドライバーも含め戦闘力は高い。またナンバー付き車両を使用した、D1SL(ストリートリーガル)では今季表彰台にも上がりシリーズポイントも3位につけている。(11/8現在)
そして、最後に紹介するのが既におなじみ、名門ロータリーチューナー RE雨宮が手がける「トラスト雨宮with
TOYO D1-7」を駆る末永正雄選手。今季は開幕から好調をキープ、第3戦で優勝を飾るとシーズン半ばまでランキングトップを維持。惜しくも終盤結果が伴わずチャンピオン争いからは外れたが、最終戦を自身3度目となる優勝で締め括り、来季へ繋がる大きな自信を得た事であろう。
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