2006年のFIA(Gr.N)車輌規定により、ホイールナットにアルミ製が使用出来なくなったのを受け、ENKEI SPORTではスチールナットの開発に着手。
これまでも市場には、数々のスチール製ホイールナットが存在はしていたが、コンペティションユースに適したものは数多くなかった為、ENKEI SPORTではこれまでに培ったノウハウを活かし、FIA格式ラリー競技(WRC、APRC等)で使用する事を主目的に競技向け高強度スチールホイールナットを完成させた。
それが「RC-NUT」である。

「競技」と言うシビアなフィールドで、勝つ為のパーツとして鍛え上げられた「RC-NUT」、その特徴を以下に紹介していこう。
 

本体部分に高硬度クロームモリブデン鋼を採用
RC-NUTが採用するクロームモリブデン鋼は引っ張り強度と耐衝撃性(弾力性)に優れた強靭鋼。熱膨張率が低く工具等へのかじりを防ぎ作業性、安全性を向上させている。
 
フローティング・マウントによるフリクションの安定化
テーパー部がフローティング・マウントされている為、ホイールとナットの接触面は動かずネジ部分のみを締めることが可能となり、これにより接触面のフリクション低減を実現。
 
フリクション安定化による損傷軽減効果
締め付け時にホイールとナットの接触面に余計なフリクションが掛からない為、テーパー座面(ホイール側/ナット側双方)の損傷軽減を実現。より確実な取り付けが可能となり、脱着頻度の高いモータースポーツでは特にその効果を発揮する。
 
正確なトルク管理の実現
ホイールナットの場合ネジ部に掛かる力を"締め付けトルク"と呼ぶが、一般的な形状のナットではホイールとナットの接触部分のフリクションにより本来のトルク管理は困難。RC-NUTでは接触面は動かずネジ部分のみを締め込むことが出来るため、より正確なトルクで締め付けが可能となっている。
※ご注意:フリクションが少ない為、特に締め込みすぎ(オーバートルク)にはご注意下さい。
 トルクレンチを使用し同梱の説明書記載の規定トルクを厳守して下さい。
 
ネジ山部の改良
ネジ山部の形状を見直し最適化することで、センタリングが容易になり、ナットの装着作業性が向上。コンマ1秒をも争う競技中に必要となる、迅速で確実な脱着作業をサポートする。
 
ENKEI SPORTではアルミホイールだけではなく、ホイールナットに至るまでも、
■35年の実戦経験で培ったカテゴリーごとに求められる特性
■コンペティションカーに関するノウハウ
■競技規則(レギュレーション)
などのデータ及び、最先端技術を惜しみなく投入し「クルマというコンプリートの中で正確に機能し、そのクルマをより速く走らせること」と言うブランドコンセプトを継承。

これらによりRC-NUTは、高いレベルの装着作業性と耐久性を併せ持ち、過酷な状況下でのモータースポーツに最適なホイールナットとなっている。
 

 

RC-NUTに関するお問い合わせは


ENKEI SPORTS商品 総販売元
株式会社アイ・アール・エス http://www.irs.co.jp/
TEL.03-3696-7790(代)
FAX.03-3696-7666
〒124-0023 東京都葛飾区東新小岩2-1-15

 

 
 
 
 
 
 
 


 
 

 
   APRC(アジアパシフィックラリー選手権)
 Rd.2 Rally of Canberra
 クスコワールドラリーチーム
 ドライバー:柳澤宏至 / コ・ドライバー:中原祥雅
 
 
   APRCというトップカテゴリーで早くも実践投入された
 高強度スチールホイールナット「RC-NUT」。
 
 
 
 
 
   2008 APRCに参戦中の柳澤・中原組。
 今後の活躍に期待がかかる。



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